自分の興味を
深掘りしたい
― 各研究グループの活動 ―
ひと口に郷土史といっても、歴史のどの部分に目を向けるかによって研究や学習の内容は大きく変わってきます。興味を持って掘り下げたいと思う時代や内容も人それぞれです。
東広島郷土史研究会には、会員それぞれが興味を持って研究に取り組めるよう7つの研究グループがあり、会全体の活動とは別に独自の活動をしています。

第59回山城探訪会(2022年6月8日)
河内町宇山地区障子嶽城跡から頭崎山を望む
古文書研究会

メンバーが集まり、東広島市内に伝わる書物をテキストとして読み解き方を学びます。歴史のある寺院や古い商家、元庄屋の家などに、数多くの資料が残されています。
判読の難しい書物も多くありますが、解読できた時の達成感は格別。当時の暮らしが生き生きとよみがえります。
石造物研究会

天然石は長く歴史を超えて形として残るので、古い時代を知るための貴重な資料の一つです。また、巨大な石は古くから信仰の対象でもありました。神社の狛犬や灯籠、石碑、宝篋印塔などの石造物を訪ね、それらの持つ役割や生まれた時代などを研究します。
西条四日市町並研究会

駅周辺の再開発で大きく変貌した、酒都・西条の町並み。それ以前の姿や変貌していく過程の西条に注目し、歴史として記録を残す活動をしています。
西条には古くは京都から九州へと至る江戸時代の幹線道路「西国街道」が通っており、大名行列が宿を取ったお茶屋本陣の跡などにその名残をとどめています。
山城探訪会

原則として奇数月の第3月曜日の年6回、各地の山城を訪ね歩きます。山城は戦時の籠城や城攻めなどの目的を持って建てられたものが多く、その痕跡を探ることで当時の勢力図にも迫れます。事前に数名で下見を行い、安全を確認しておりますので、安心してご参加ください。
城だけでなく周辺の古墳や神社、巨樹なども巡ります。山歩きに適さない真夏や真冬は座学を楽しんでいます。
原爆被爆資料保存会

太平洋戦争末期の1945年8月6日、原爆が投下されたのは広島市内でした。しかし賀茂高女(現賀茂高校)や西条農学校(現西条農高)の生徒による救援隊が編成されたり、傷痍軍人療養所(現東広島医療センター)にけが人が担ぎ込まれたりと、東広島にも原爆投下は多大な影響を与えました。
保存会ではそれらの記録を研究・保存し、イベント展示等で広く市民に知らせる活動をしています。
地域研究グループ
地域研究グループは市町村合併前の町単位で、より深く地域の歴史を研究するためのグループです。市町村と同時に合併した各地域の郷土史研究会が、形を変えグループとして残りました。
志和会
